RSS | ATOM | SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author:スポンサードリンク, category:-,
-, -, - -
20130206_トワイライト
 新宿ピットインに、高橋悠治を見に行った。

席は9割埋まっている感じ。
今日は、高橋氏のピアノと、あと、ギターとかダクソフォンなる
テルミンみたいな、叫び声みたいな音のする
妙な楽器を担当している、方とのデュオ。

演奏は、いわゆる現代音楽風なピアノと
音響の即興演奏。
体が、今まで培ったことを覚えている
赤シャツの高橋氏の演奏。
休憩時間に急接近したけれども
話しかけられなかった。

50、60年代はコンピュータで作曲した作品を
ピアノに置き換えて、それを演奏。

ユーチューブで、クセナキスの作品を
演奏しているものは
、世界中から
たくさんのアクセスがある。
これは、リアルタイムでテレビでみていた。
確か、クセナキスの特集だったが
とりわけ、高橋さんの演奏のシーンが
一番強烈だった。

例えばフェルマーの最終定理が
解決されたといっても
それを理解出来る人が、世界で10人も
いないように
この演奏が、本当に楽譜通りに
正しく弾いているかは
世界でどのくらい、理解出来るのか。

ただただひれ伏すのみ。

試されない人生は人生ではない、か。

コンピュータに飽きた70年以降は
水牛楽団などを率いて、民族音楽風なものに
挑戦してみたり、最近はまた
ラップトップコンピュータに向かったりと。

硬い現代音楽作品の中でも
高橋悠治の作品は
なぜか優しいものが多い。
とりわけ、現代音楽なんてものは
人のクセや感情から、離れたものが多いが
まあ、結局は
演奏する、作曲する人柄にもよるのだろう。

自分は彼のプリペアドピアノの作品で
知った。
知的な香りがして、それがきっかけで
音楽大学を受けたりもした。
落ちたけど。

今日初めて拝見する悠治さんは
すっかりおじいちゃん。
ほとんどしゃべらず、内橋和久氏が
たまに喋っていた。
「悠治さんの家のピアノ」はクラビノーバなど。

ピアノは卓越したもので
やはり知的な香りがしたが
でも、優しかった。
だから聞いていて飽きなかった。

聞きたいものを聞けて満足。
会いたい人に逢えて満足。
author:curryboogie, category:-, 23:27
comments(0), trackbacks(0), - -