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20120929_私の街中落合


中落合のワンルームに越して半年たつ。
自分は今、新宿区の住民なのである。

高層ビルに囲まれているとはいえ、通りから離れているため、基本、静かだ。

近くには昔ながらの商店街が軒を並べ、漫画家の憧れ「トキワ荘」跡地も近くにあり
(ラーメン屋松葉は今も健在)、それに林芙美子(放浪記の作者)の家も近くにある。
少し歩くと西武線沿いの妙法寺川もあり、なかなかに風情がある。
素敵なバーも何軒か見つけた。


そんな場所中落合に住んでいるワレであるが、最近ちょっとした問題が急浮上した。
それは騒音問題である。
ヲイヲイさっき静かだと書いただろうってつっこみたくもなるだろうが、待て。
街は静か通りも静かだが住んでいるワン・ルームマンションが五月蝿いのである。

引っ越した当初、騒音に気を付けろの張り紙が貼ってあった。
騒音なんてあるのか?と思ったが、やがて不定期に上のほうから
どん、どん、どがどが
と鈍い足音を鳴らしているような音が聞こえてくるのだ。
朝の出勤時、そして夜たまに。
そして決まってそのあとに続いて、今度は大きな音で「どん」と
自分の部屋の壁を叩く音がなる。

なんだ?、と思ってはいた。その鈍い音は時にデカくなったり、普通だったりと。
老朽化した鉄筋マンション、そんなもんだろうと思っていた。

それにしても、安普請鉄筋老朽マンションとはいえ
静かに歩けばそんな音は普通は出せない。
わざととしか言い様のない、音ではあった。もちろん迷惑な音だった。

そんなパターンが、引越し当初から続いていた。
しかし、たまにのことなので、あまり気にしていなかった。

9月の或日のこと。
朝っぱらから鈍い足音が聞こえる。
9月に入ってから、実は騒音がひどくなっていたのだ。
またか、と思っていた矢先、何故か自分の部屋のチャイムがなった。

まもなく、オヤジ声で「てめーうるせえな!」の罵声が聞こえてきた。
あまりに突然のことに驚いたが、どうもこのオヤジ、どこに住んでいるかはわからないが
騒音の原因は俺だと思っているらしい。
違う。お、俺じゃない。その旨を伝えてその日は消えた。
とんだとばっちりを受けてしまった。
しかし今のオヤジは、どこのオヤジだ?一体。。

次の日も、足音がなるや外でバタバタと慌ただしい音とともに、またオヤジがどなりこんできた。
今度は「てめー開けろ!」といってきた。
開けるわけにはいかない。包丁とか持っていたら怖いじゃない。
それに俺はたまたま、裸だった。
だから開けずにドア越しに「だからおれじゃねーっていってんだろ!」と言い返してやった。

そして、その次の日もきた。
さすがに頭にきて「てめー何号室だ?警察に言うぞ」とどなったら、オヤジは消えた。
気分が悪い。まったく気分が悪い。騒音は俺じゃないのに。。
こうして。述べ3日間寝不足が続いた。
上の騒音よりも、俺はこのオヤジが迷惑だった。
そして上の騒音も、このオヤジも憎たらしくなった。こんなところ、もう、住めない!。


きっとこのオヤジは、自分(3F住まい)の下の階に住む住人(つまり2F)であり
上から聞こえて来る騒音は、本当はそのまた上(4Fね。)が原因であるのだが
上の住人(3F。もういいか。)である俺だと思っていたのだろう
と、そんなことを想像していた。

ところが。そうではなかった。


4日目の夜。会社から帰ると、また上から足音が。そして壁がドン、と鳴る。
来るかコノヤロー、と、アントニオ猪木よろしく、ドアに向かって身構えていたら
今度は、本来聞こえてくるはずのドアからでなく
なんと、ベランダからオヤジの罵声が聞こえてきた。

このオヤジ!外から登ってきたのか?と思い
恐る恐るベランダのドアを開けると、なんと隣の部屋からどなっている。

このクレーマーオヤジは、なんと隣の住人だったのだ!
そして、騒音が鳴るたびに、ドン、と壁を叩く音がしていたが
これは、この隣人オヤジが自分の部屋と隣接する壁をたたいている音だったのだ。

夜の9時過ぎ。暗がりの中、ベランダ越しに伸びてくる初老のオヤジのクビ。
はっきりいって、不気味だ。
このクレーマオヤジ、どんな奴かと思ってはいたが、ちんちんくりんのただのオヤジだ。

このオヤジは上の階からの騒音を、隣からのものだと勘違いしていたのだ。
サラウンド的に明らかに上から聞こえてきているのに、もーろくオヤジめ。懲らしめてやる。
不気味だが、言い返してやらねばなるまい。

俺じゃねえっていってんだろ。上だっていってるじゃねえか!
てめえのこと警察に言ったぞ!と言い返したら、言えばいいだろ!と居直りやがった。
居直っている上に不気味に伸びているベランダの首。現実のものとは思えない。


しかし。やつも迷惑してるんだ。決死の覚悟で騒音を止めようとしてるんだ。
かわいそうになり、少し協力してやろうと思い、騒音は俺ではなく、上からだと念を押したうえ
今からクレームを一緒に言いにいこう、と、提案したら、なんと素直に応じてくれた。

このオヤジ1号は騒音がなくなればいいのだ。
そして、俺はこのとばっちりクレームが無くなればいい。
出来れば騒音も無くなって欲しい。そう、俺はサンドイッチマンだ。
迷惑と迷惑で板挟みなのだ。一番迷惑しているのは、この俺だ!
なので、今日という今日は、解決せねばならない。


今まで上がったことのない、上の階(4F)へと階段を上る。
騒音の原因は上だからね。クレーマーオヤジもついてくる。

とりあえず自分の真上の部屋のチャイムを鳴らすと、別のオヤジが出てきて
(別名:オヤジ2号)騒音の事について聞くや
騒音は俺じゃない、隣の部屋だ、と迷惑そうに言い放った。

そのオヤジ2号から、よくよく話を聞きますれば。
隣の部屋には、どうも、メン○ラ気味の女が住んでいて。
そいつが、何かつまらないことでもあるのか、ただのピチガイかは知らぬが
絶えず昼夜問わず、どしどしどーしどしと、騒音組曲を奏でている、とのこと。

この情報提供をしてくれたオヤジ2号。
どうも寝ていたところを起こされたらしく、すこぶる迷惑そうで
「いい加減にしろ!」ドアを乱暴に閉めた。オヤジ1号は舌打ちで何かを喚いていたが
オヤジ1号よ、こいつじゃないんだから、もう文句を言うな。

オヤジ2号は消えたので、ならば2人で解決だ(俺とオヤジ1号で)。

犯人が特定出来たので、今度はその部屋のチャイムを、クレーマーオヤジ(オヤジ1号)と
仲良く鳴らす。
ピンポコ。表現が拙いが、要するに古臭いチャイム音だ。
さすがに安い物件だけある。

しかし、何度鳴らしても出てこない。
外で騒いでいるのが聞こえたのか。
相手はメンヘ○とはいえ、女性だからか、オヤジの突然の訪問に警戒しているのか。
いる気配はあるのだが、いつまでたっても出てこない。

しかしこっちは騒音を止めなければならないので、止めるわけにはいかない。
でなければ出ないで、ドア越しに、以下の要求、訴えを告げた。

・我々住人はあんたの騒音に非常に迷惑している
・警察並びに管理会社には伝えてある
・次、騒音を起こしたらもう、警察が来ることになっている

そんなことを伝えた。
実は、事前に色々各方面に自分も相談していたのだ。
(しかし管理会社も警察も、すぐには動いてくれなかった。何かあったら、とか
張り紙対応をします、とか。そんなもん。)

訴えている間の気分は、さながら原発廃止運動の「落合恵子」の心境だ
(中落合だけにね♪)
そして以上のことは、全て自分がドア越しに伝えた。特に勇気は要らなかった。
警察には相談していたからね。怖いものなんかない。
普段威勢のいいクレーマーオヤジ1号はとなりで黙っているだけであったが
相手が女性とわかり、遠慮してしまったのかもしれない。

とまれ、これで騒音は収まるはずである。

その後、迷惑そうにしていたオヤジ2号も事の成り行きを見守っていたのか、やがて部屋から出てきて、廊下でのやれやれ歓談タイムのひとときとなった。
なんでも、春に自分が越してきたときの張り紙は、実はそのことが原因で
昔からあったことだったらしい。
しかし都会の無関心な住民どもは、管理会社にクレームをつけるだけで
あとはなんにもしなかったのだ。管理会社も張り紙だけ。張り紙虚しく
どかどか、やられていたわけだ。

そして歓談後、調子のいいことに、クレーマーオヤジ1号(隣人)は
我々に握手を求めてくるまでになった。オヤジ2号そして自分にまで握手の嵐。
今まで疑ってわるかった、と。
どうもだいぶ前からオヤジ2号にもクレームをつけていたらしく
今回の訪問でも、オヤジ2号もまたか、と思ってたらしい。
まったく、迷惑なオヤジだ。クレーム付けるだけ付けるなんてことしないで
もっと知恵を振り絞りなさい、と言いたかった。

しかし今度はきっちり騒音メルヘン女にはドア越しに伝えたので
もう騒音は無いはずなのである。
そしてもう一つの迷惑、クレーマの連鎖もこれで和平条約を結ぶことになった。

しかし出来れば、オヤジが女で、女がオヤジであって欲しかった。
なぜならオヤジに握手を求められても迷惑だからだ。
それが偽らざる本音といったところか。

あれから数日。騒音はぴたっと止んだ。


そんなわけで、今は、静かに過ごしている。
そろそろ近くの哲学堂からは鈴虫の鳴き声も聞こえてきて
枯葉が舞い散る季節が訪れます。

私の街中落合から。



author:curryboogie, category:LIFE, 03:12
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